支台築造 その2

ファイバーポストコア とは?

歯質接着性レジンとファイバーポストを用いた支台築造法です。

 

ファイバーポストについて、

これは、各社いろんなものがあります。が、中でも、i-TFCはおすすめです。多機能ファイバーポストとでもいうのでしょうか。ただ単にファイバーポスト というだけではなく、再根管治療および物性についてもよく考えられているシステムです。

f3-3 中心にワイヤーもしくは光ファイバーが入っていて、もしもの除去の際にガイドとなって、ファイバーの除去がしやすくなってます。ファイバーポストおよびレジンコアは色調が歯の色と似ているので、顕微鏡下でも完全除去はなかなか困難です。けど、光ファイバーもしくはワイヤーが入っているとその欠点も解消されます。(個人的にはワイヤーのもののほうがいいと思いますが、直接法は重合深度の心配があるので光ファイバーがいいと思います。)

f7-2 あと、スリーブというのが、あってより太く、言い換えるなら、ファイバーポストの占有率の大きな築造体が作れます。特に間接法の時には断端処理もきちんとできるので、おすすめです。

 

まとめ

直説法:重合深度の深い光ファイバーが芯に入ったものでコアを作る。 オプションでスリーブ併用で(スリーブの断端の処理がテクニカルにはやや難しい)sp3-2

 

 

間接法;重合深度は問題にならないので、ワイヤーを芯にしたポスト+スリーブでコアを作るといい感じ、間接法なのでテクニカルに難しいこともなく、再根管治療および物性も心配もないと思われる。しいてsp3-4欠点を上げれば歯質削除量が直説法よりも多くなるきらいがあることかな?

 

 

(写真はモリタのi-TFCの製品情報から)

 

 

 

 

 

 

 

支台築造 その1

根管治療を終えて、その後は支台築造を行い、クラウンを入れます。0167075005

支台築造とは右のイラストの”コア”と呼ばれる部分を作ることです。(イラストは歯科素材屋さん(株)コムネット』から)

直接に差し歯を入れることはあまりないと思われます。なぜなら、歯が割れやすいから!!

保健治療では、以下の選択があります。

1.メタルコア

2.レジンコア(ポストあり、なし)

メタルコアは文字通り金属で支台築造を行うのですが、歯に比べ金属のほうが固いので、歯が割れる危険があります。また、間接法(かたどりを行うので)ですから、必ず2回の来院が必要です。

対してレジンコアは、歯と固さが似ているので歯が、割れにくく、直接法で行うので一回の来院で行えるのですが、残存歯質が十分に残ってないといけない。(接着が十分に行える環境に歯がないといけない)という欠点もあります。

それぞれの使いわけが必要だと思っています。

最近では、それぞれの長所をとりいれた”ファイバーポストコア”もあります。

これは保険がきかないのですが、いろんな長所がありいまのとこ、審美歯科には欠かせないものです。これはパート2