レントゲンの被爆について
”シーベルト”という単位を最近よく聞くようになりました。
レントゲンを撮影する場合、X線を当てて撮影します。このとき、人体は放射線にさらされます。これを”放射線被爆”といいます。大量の放射線被爆は人体に有害です。ただどの程度の被爆にさらされるかが問題でその尺度として”シーベルト”という単位が用いられます。
実効線量 (mSv)
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内訳
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0.1 – 0.3
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1回の胸部X線撮影。
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0.2
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東京とニューヨーク間を航空機で1往復 (高度での宇宙線増加)。
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1.0
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一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度
放射線業務につく人 が妊娠を知ったときから出産までにさらされてよい放射線の限度
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6.9
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CT検査1回での被爆量
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10
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日本国原子力安全委員会の指針での一般人の「屋内退避」
ブラジル・ガラパリで1年間に自然環境から1人が受ける自然放射線。 |
0.01 – 0.04
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パノラマX線(大きな口腔内全体を撮影)撮影での被爆量
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0.001 – 0.004
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デジタルパノラマX線(大きな口腔内全体を撮影)撮影での被爆量
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0.01 – 0.03
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デンタルレントゲン(数歯単位の小さな)の撮影
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0.001 – 0.003
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デジタルデンタルレントゲン(数歯単位の小さな)の撮影
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一般に、100mSvが健康被害が出始める被爆量なので歯科用レントゲンでの被爆はほぼ問題ないとおもわれます。さらに、鉛入りのエプロンで防御もしますので実質の被爆量はさらに減ります。